長年ド定番のゲーミングマウスとして人気が高い「DeathAdder」
2020年1月に最新モデル「DeathAdder V2」が発売されたので、実際に購入して旧モデルの「DeathAdder ELITE」との比較レビューを行ってみます。
2012年にDeathAdder3500を買って以来DeathAdderを使い続けているので楽しみな1台です!
DeathAdder V2の基本スペック
Razer公式サイトに記載されている仕様を引用掲載します。
- 20,000 DPI の Focus+ オプティカルセンサー
- 最大 650 インチ/秒 (IPS) / 50 G の加速度 / 業界をリードする 99.6% の解像精度
- 耐クリック回数 7,000 万回の Razer™ オプティカルマウススイッチ
- 超高耐久性ラバーサイドグリップにより改善されたエルゴノミックデザイン
- 大型 100% PTFE マウスフィート (厚さ 0.8mm)
- ゲーミンググレードのタクタイルスクロールホイール
- クイックDPI調節機能 (デフォルトのステージ:400/800/1600/2400/3200)
- オンボードメモリとクラウドのハイブリッドストレージ (4+1 プロファイル)
- 1,680 万色のカラーオプションを備えた Razer Chroma™ RGB ライティング
- 8 個の個別プログラムが可能な Hyperesponse ボタン
- リフトオフ/ランディングディスタンスの高度カスタマイズ
- Razer Synapse 3 対応
- 2.1 m / 7 ft Speedflex ケーブル
- 概算サイズ:127.0 mm / 5 in (長さ) x 61.7 mm / 2.43 in (グリップ幅) x 42.7 mm / 1.68 in (高さ)
- 概算重量:82 g / 2.9 oz (ケーブルを除く)
- 基本入力向けに Xbox One に対応
引用元:Razer 公式
ELITEと比べて性能に関しては全面的にスペックアップとなっています。
内容物
DeathAdder V2に含まれる内容物は非常にシンプル。
- 本体
- ロゴステッカー
- 説明書
- サイン付きの紙(正規品証明書?)
ゴチャゴチャといろいろ入ったマウスもありますが、DeathAdder V2は必要な物だけ入ってる感じですね。
Razerのロゴステッカーが1個しかないのが個人的に残念です(笑)
DeathAdder V2とELITEの比較
ここからはDeathAdder V2を深堀すると同時に旧モデル「ELITE」との比較も行っていきます。
外観について
外観で大きく違う点は3つ。
- 色
- 天面ボタン
- 裏面ボタン
まず色に関しては画像じゃわかりにくいですがELITEが黒だったのに対して、V2は若干グレーっぽくなりました。黒と言えば黒ですが、完全な”ブラック”ではない感じですね。
そして大きく変わったのが天面のボタン周り。
ELITEはボタンが細長く、出っ張っていたのに対して
V2は四角になり、陥没しました。
素材も変わっていて、DeathAdder 3500時代に側面に使われて不評だったツヤツヤプラスチックになっています。
手汗で滑りやすいし指紋も残りやすいので個人的には非常にマイナスポイントですが、ココのボタンで滑ることはそうそう無いので大きな問題では無いかなと言ったところです。
V2の裏面にはボタンが1つ追加されています。
ゲームの戦闘中とかでココを使うのはまず無理なので、プロファイルやDPI変更用と言った感じですね。
僕はプロファイルもDPIも変えないので完全に”死にボタン”となってます。。。
ELITEとV2の大きな違いとしてはこんな感じです。
あとは素材やサイズなど小さな変更点になります。本体の形状自体は掴んだ感じ、全く変わりません。
まず長さはどちらも同じ127㎜です。
違う点としては2つ。
- サイドボタン
- ラバー部分
サイドボタンに関してはV2の方が少し長くなりました。個人的に押しやすさとかは変わらないので、特に何も感じません。
そして、ラバー部分はELITEがガッチリグリップできるラバーだったのに、V2はグリップが弱いラバーになってしまいました。これは非常に残念なポイントだと思っています。
ただ、横幅がELITEよりも9mm近く狭まったため若干ですが掴みやすくなった気はしています。
マウスソールにも変更が掛かっていて、角がないソールに切り替わっています。
ELITEのソールは角が残っているので引っかかったりと相性の悪いマウスパッドがありましたが、V2では大丈夫そうです。
滑りに関しては若干V2の方が滑りやすいような感じですね。
ケーブルは両方編組ケーブルですが、V2は「Razer Speedflex ケーブル」という名前が付いています。
結構太くて柔らかく、クセが全然つかないので扱いやすく耐久性もありそうです。
摩擦感が少ないので、ケーブルを邪魔に感じることは無いです。これ結構スゴイ!
ELITEに比べてV2の方が根本も太くなっていてしっかりしているので、断線にも強そうです。
というか元々DeathAdder自体耐久性が高いので一層安心と言ったところです。
USBは金メッキではない?感じですね。
外観まとめ
ELITEからチョイチョイ変わってる部分はありますが、天面ボタン周りのツルツルと側面ラバーの弱体化を除けば良くなってるな~という印象です。
個人的に天面ボタンと側面ラバーの変更がマイナス点なものの、ELITEよりもV2を使っています。
実際の使用感
最近はもっぱらバトロワFPS「APEX Legends」をプレイしているので、そこで使用した感じのレビューです。
- いつもと変わらないフィット感
- 軽くなった
- ケーブルストレスが無い
- 側面ラバーのグリップ感が減った
FPSで使用して思った事を簡単にまとめるとこんな感じですね。
今までのDeath Adderと変わらない掴み心地なので、旧モデルからの移行でも全く問題ありません。
ケーブルは軽くて柔らかくなっており、デスクとの摩擦による邪魔な重い感じを全然感じないのでマウスバンジーとかを使う必要も無いかと思います。
何より一番良いと思った点は軽くなったこと。
カタログスペックでは
- ELITE…105g
- V2…82g
となっていて、23gも軽量化されています。
実測では
- ELITE…99g
- V2…83g
となっていて、ELITEが意外と軽いですが差は16gあります。
数字だけで見ると大した差には思わないですが、実際にマウスをブンブン振ると結構な違いを感じます。
ケーブルがストレスフリーになったことも一層軽く感じる要因の一つだと思います!
本体側面ラバーのグリップ感がやや減ったものの、軽くなったことで滑ったりすることも無いのかなと思います。
個人的にはELITEのラバーが好きでしたが、V2の変更されたラバーでも特に大きな問題にはならないでしょう。
いつものDeath Adderが更に磨かれた。そんな使用感です。
設定関係について
マウスのボタン設定やDPIなどは「Razer Synapse」から行えます。
DeathAdder V2にはオンボードメモリが搭載され、プロファイルを最大5個まで登録できるので、ゲームごとにワンタッチで設定を変更することが可能になっています。
マウスボタンに登録できるコマンドはかなり多くなっていて、プログラムを起動させることなどもできるようです。
マクロと合わせると何らかの作業を自動化させたり…って使い方もできそうですね。
DPIは100~20000までとなっていて、50刻みで設定可能になっています。DPI切り替えボタンを使う際の「感度ステージ」は5段階まで設定可能です。
ポーリングレートは125・500・1000の3段階です。
ホイールとロゴ部分のLEDはパターン・色ともに自由に変更可能となっています。
ゲームによってはゲームの状況と同期して光らせることもできます。(FORTNITEでエモートをしたらパリピな光り方をするなど)
マウスパッドに合わせて較正もできます。僕はよく分からないので使ってません。
マウスをどれだけ持ち上げたら反応しなくなるかの距離「LOD(リフトオブディスタンス)」は1㎜~3㎜で1㎜刻みに設定できます。
Razer Synapse自体あまり評判が良くないですが、設定面に関しては特に不足している要素もなく充分自分好みの設定にできるかと思います。
Death Adder V2レビューまとめ
ここまでRazer Death Adder V2について個人的に感じたことなどを書いてきましたが、一言でまとめるなら
良い物がより良くなった
この一言になります。
もちろんデバイスは人それぞれ合う合わないがありますが、過去にDeath Adderを使った事があって気に入っていたなら間違いなくV2も気に入るはずです。
Death Adder ELITEの時点で非の打ちどころが無いぐらい仕上がっていたところ、更に磨きが掛かったので「おすすめのマウスは?」って聞かれたら、とりあえずDeath Adder V2をおすすめします。
それぐらい初めての人でもおすすめ度は高いです!
かれこれ8年Death Adderを使ってますが、今も昔も変わらずDeath AdderがNo.1だと僕は思ってます。
Death Adder ELITEのレビュー(過去記事)
新作のV2をレビューしたので、過去に書いていたELITEの記事を削除してこちらにそのままコピーします。
(需要ないかも)
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ゲーミングマウスについて調べると必ずと言って良いぐらい話に出てくる「Razer Deathadder」
昔から定番のゲーミングマウスとして根強い人気があります。僕自身「Deathadder 3500」を2012年頃から5年使い、その後「Deathadder ELITE」を2年使っていて2020年現在も使い続けている大好きなマウス。
この記事ではDeathadderの購入を検討している人およびゲーミングマウス選びを始めた人の参考になりそうな情報をまとめてみました。
- 大きい
- その割には軽め
- 独特な形状
- クリックしやすい
- ホイールが緩め
ザックリdeathadderの外観や作りの要点をまとめるとこんな感じ。
deathadderはサイズが大きい割に軽い
Razer DeathadderとSteelSeries Sensei310の大きさを比較した画像です。
Sensei310もそこそこ大きいので大差こそ無いものの、Deathadderの方が一回り大きい感じ。
後ろから見るとDeathadderの方がポッコリしてるのがわかりやすい。
総じてDeathadderが大きいんですが、Sensei310が93gに対してDeathadderは96gと僅か3gの差しかありません。
大きめマウスの中では比較的軽くしている方ではないかと思います。(そうは言っても60g~80gの軽いマウスが主流の今では重いですが…)
一言でまとめると デカイ割に軽い ということで。
人間工学に基づいた独特な形状
Deathadderの形状は割と奇妙な形をしてます。手に触れる部分に一切角ばったところが無くて、手が触れない前面以外はヌルッと滑らかな形。
この奇妙な形は人間工学に基づいてるとのことで、手が大きい人なら異様にフィットします。逆に手が小さいと強烈に持ちにくいんじゃないかとも思いますが。
一応天面に2個ボタンが付いています。両方とも適度な固さがあってクリック感もあるのでボタンとしての押しやすさは良好ですが、手前側(画像で言う下側)のボタンは距離的に若干押しにくい。
左側面にはサイドボタンが2つ。両方ボタンが大きいので押しやすく、適度な固さがあるので誤爆することもないく使いやすい。
本体のポッコリの頂点には「人差し指の第一関節と第二関節の間」がフィットします。なんとなく「人差し指置き」みたいになってるんですよね。
僕はこのポッコリのおかげでクリック時の指が安定してマウスのブレを抑えることができています。
薬指と小指が来る右側面の画像。なんとなくサイズ比較として1円玉も写してみましたw
この右側面が絶妙なカーブになっていて、かなり秀逸なんです。薬指がベッタリとカーブに沿うのでガッチリ挟むことができるんですよね。そのおかげでマウス操作の安定性がかなり増してるように感じてます。
個人的にDeathadderの一番好きなポイントです(笑)
使用感満載の裏面(掃除しても取り切れませんでした…)
ソールは上下の2か所。
このソールが若干クセモノなのか、ARTISANのマウスパッド「飛燕(旧型)」との相性がかなり悪かったです。ソールの角がマウスパッドに引っかかって微妙に邪魔くさい状態でした。
ある程度使い続けたんですが、改善されなかったので相性が悪いんだと思います。(Razer Fireflyに変えると即解消しました。)
ソール以外に関しては特に触れることも無いですね。相変わらずヌルッとしたディティールは健在です。
ちなみにDeathadder3500の頃はソールにトスベールを貼って使ってましたw(懐かしい)
クリックしやすい
Deathadderのクリックは本体と一体になってるので軽い力でも押せます。
左クリックは浅いので人差し指の動きはほとんど無く押せます。でも特別誤爆しやすいようなことは無いですね。
右クリックは左に比べてほんの少し固いような深いような感じがあります。(実際どうか分からないですが、感覚的に。)だからと言って押しにくいとかは無い。むしろヌルッと形状のおかげで指がズレないので押しやすいです。
クリック音は押し方によって変わるものの普通。左クリックはちょっと高めの「カチッ」右クリックはちょっと低め。集音性の高いマイクなら入っちゃうレベルです。
クリックは感覚的な部分なので伝えるのが難しいですね
ホイールは緩め
Deathadderのホイールはどちらかと言うと緩い。コリコリ感が少なく、慣れない内は滑りやすいと思います。僕はDeathadderで慣れてるのでFPSでの武器チェンはホイールでやってます。
まぁユルユルではないので割とすぐに慣れるはず!
基本的にどのゲームでも使えますが、CODやAPEX、R6SなどのFPS系が向いてると思います。重さを活かして精密なエイムを可能にしてくれます。
特に手首エイムの人に合います。振り向き30㎝を越えてくるような腕エイムには重すぎて疲れるしマウス操作も遅くなるので、あまり向いてないと思います。
僕は振り向き15~20㎝ぐらいで手首を机に置いて操作する「手首エイム」です。振り向き45㎝でやってた時は軽いマウスを使っていました。
Deathadderはマウス操作がかなり激しいゲームやサイドボタンを多用した方が有利なゲームには向いていないですね。
例えばマウス操作が激しいゲームは「フォートナイト」や「OSU!」などが当てはまります。重さが足かせになって高速操作が少しやりにくいと思います。
サイドボタンが多い方が良いゲームで言うとMMORPGが当てはまりますね。7~0とかキーボードの右半分をガッツリ割り当てられる多ボタンマウスの方が圧倒的に快適です。